引っ越しで起こったトラブル事例
引っ越しの際に一番不安になることとしては、トラブルが起きてしまうのかどうかでしょう。
実際に引っ越しにおいてトラブルが起こる可能性は残念ながらあります。
例えば、以下のようなトラブルが起きたことがありました。
- 家電や家具が壊されてしまった
- 天井や壁に穴が空いたり、床に凹みができたりしてしまった
- 引っ越し当日に連絡もなく遅れたり、来なかったり、いきなり日にち変更を打診された
上記のトラブルについて詳しくご説明していきましょう。
家電や家具が壊されてしまった
引っ越し当日、引っ越し業者の荷物の扱いがひどく、ヒヤヒヤしながら見ていたとのこと。
案の定、家電や家具を壁にぶつけたり、床に落としたりしてしまい、その場で、謝罪だけされました。
壊れていたら、弁償してくれと要求しましたが適当にいなされてしまい、不安だったので、その場ですぐに確認したら壊れてしまっていたとのこと。
引っ越し業者ものらりくらりと責任を回避したいような言動があったので、すぐ引っ越し業者に電話して上司に繋いでもらい、クレームをいれ、証拠の念書と壊れた箇所の写メをとって後に補償させたという事例でした。
天井や壁に穴が空いたり、床に凹みができたりしてしまった
こちらも、引っ越し業者の荷物の扱いが雑で起こるトラブルの事例です。
ベッドや大型の洋服ダンスなどを運ぶ際に起こりました。
天井や床にゴンゴンぶつけていて、引っ越し業者の作業後に確認すると、天井や壁に家具の角が当たって空いたと思われる穴があったり、床にベッドや洋服ダンスをドスンと落としたと思われる場所が凹んでいたりしていたとのこと。
その場で引っ越し業者に問いただしたところ、自分達ではなく元からついていたものなのではと言ってきました。
あまりにも腹が立ったので、その場で引っ越し業者に電話して、起こったことを話してものらりくらりとかわそうとするだけ。
ですが、粘り強く抗議をして、その場で補償させる約束を取り付け、紙にしっかりとその旨を書かせました。
引っ越し当日に連絡もなく遅れたり、来なかったり、いきなり日にち変更を打診された
引っ越し当日に連絡もなく数時間遅れてくるという事例がありました。
ひどい事例ですと、引っ越し当日に何時間も来なくて、何回も業者に電話しても電話がつながらず、電話がつながっても、確認してかけ直すと言われましたが、かかって来ないということもあります。
さらに、来ないだけでなく、長い時間待たされた上で、他の日を打診してくるというめちゃくちゃな対応もされたという事例もあったので気をつけなければなりません。
来なかったので、来るまでしつこく引っ越し業者に電話をしたり、時計が写っている写真や動画でこなかった旨記録しておいたりして、泣き寝入りしないようにしましょう。
トラブルに遭わないための対処法
引っ越しの際にトラブルに遭わないためにはどのように気をつけていけば良いでしょうか。
以下のような対処法を試していくことが重要です。
- 見積が不明瞭な業者は利用しない
- 本契約するまで段ボールを受け取らない
- 必要な許認可を得ているか確認する
- 口コミや実績などを確認する
- 免責事項を確認する
上記の対処法について、詳しくご紹介していきましょう。
見積が不明瞭な業者は利用しない
見積もりを依頼したにもかかわらず、ざっくりとした勘定で見積もりを出してくる引っ越し業者には気をつけなければなりません。
明確な料金が設定されていない可能性もあるため、ぼったくられていてもこちらで気づくことができないでしょう。
見積もりに関して、少しでも疑問点や分からない点があった場合には質問して、納得してから引っ越しを依頼するようにするとトラブルに遭遇する確率を下げられます。
本契約するまで段ボールを受け取らない
悪質な引っ越し業者になると、まだ引っ越しを依頼してもいないのに、勝手に玄関に段ボールを置いていき、段ボール代を請求してきたり、段ボールを渡したのだから引っ越しをうちでやるものだと思っていたと強引に引っ越しを請け負おうとしてきたりします。
本契約をするまで段ボールは1枚も受け取らないようにしてください。
段ボールくらいよいだろうと思って受け取ってしまうと後からとんでもないトラブルに遭う可能性があるので気をつけましょう。
必要な許認可を得ているか確認する
引っ越し業を営む上で、引っ越し業者は「陸運局からの許可」や「緑」もしくは「黒」のナンバープレートをつけている車両で業務をしなければなりません。
ですので、「陸運局からの許可」を見せてくれない引っ越し業者や「緑」もしくは「黒」のナンバープレートをつけていない引っ越し業者には引っ越しを依頼しないようにしてください。
引っ越し当日も、上記の許可とナンバープレートをつけているか、しっかりと確認しましょう
口コミや実績などを確認する
引っ越しの口コミサイトや実績を確認してから引っ越しを依頼するという方法もありです。
ですが近年では、引っ越し業者じたいが口コミサイトに書き込みをして評価を上げている例もありますので、あまり信じすぎないようにしましょう。
身近で最近引っ越しをした方に利用した引っ越し業者の評判を聞いてみるといったことも重要ですので、周りに最近引っ越した人がいないか探してみてはいかがでしょうか。
免責事項を確認する
引っ越し業者の保証対象や保険の内容をちゃんと確認しておくようにしましょう。
あまりにもおかしな免責事項があったり、そもそも免責事項や保証対象が定められていなかったりした場合には、その引っ越し業者の利用はやめておくとトラブルに遭う確率は下がります。
免責事項を確認して、一番納得がいく引っ越し業者に依頼することで何かトラブルがあった場合にも対応してもらえる可能性が高くなるので、とても重要な確認事項です。
トラブルの解決が難しい時は専門機関へ
自分だけで引っ越しのトラブルが解決できないほど交渉がこじれたり、引っ越し業者に取り合ってもらえなかったりする場合には、専門機関に相談して解決に向けて事を進めていきましょう。
泣き寝入りしてしまう必要はありません。
以下の専門機関に相談してみることで事態がいっきに解決に向けて進んでいくことも多いです。
- 消費者生活センター
- 国民生活センター
- 国土交通省ホットライン
- 全日本トラック協会
上記の専門機関に相談した上で引っ越し業者と交渉を進めていきましょう。
民事調停は500円から1,000円程度で行えますし、民事調停でも解決に向けて引っ越し業者が動かない場合には、少額訴訟といった裁判に進めていくこともできます。
法廷でしっかりと事実を確認し、泣き寝入りせず、引っ越しラブルを解決していきましょう。